経営研究リポート

MJS税経システム研究所・経営システム研究会の顧問・客員研究員による中小・中堅企業の生産性向上、事業活性化など、経営に関する多彩な各種研究リポートを掲載しています。

1.顧客満足度と職員満足度顧客満足とは、CustomerSatisfaction(CS)と言い、人は物品を購入するとき、その物品に何らかの満足を感じたときに購入するとの考え方で、企業においては、その度合いを定期的に評価し、次期商品開発に結びつけたりする時に使うことがあります。医療機関にとっての顧客とは「患者」であることから、医療機関では患者に満足してもらうことに様々な工夫を凝らしている訳です。しかし、患者に対するサービスの多くは、医療機関の職員が提供します...
(1)経営計画の性質これまでの経営計画策定について振り返ってみると、その性質は2種類に分類できる。損益計画行動計画そもそも経営計画とは損益計画を指す物であった。なぜそうであったのか?それは企業や地域経済を取り巻く経済環境が安定構造の上に立って、前提条件が比較的明確になりやすく、予測が立てやすい時代背景にあったからである。そして、損益計画はある程度達成された。あるいは計画を上回った実績も珍しくはなかった時代があった。しかし、バブルの出現に前後して、経営計画は...
・サービサー法の概要とその役割サービサーとは、「債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)」に基づき、法務大臣から営業許可を得て設立された株式会社です。サービサーは、金融機関などから委託を受け、もしくは金融機関などが有する債権を譲り受けて債権管理回収業務を行います。サービサー法は、平成11年2月に施行され、約11年が経過しました。この法律は、不良債権の処理等を促進するため、弁護士法の特例として、債権管理回収業を法務大臣による許可制をとることによって民...
配置転換、出向、移籍の注意点世の中の変化スピードが速い今、企業はビジネスの形態を臨機応変に変えていく必要があります。人材についても、適切な人材を必要な部門に配置することが大切であり、外部への出向や転籍などが必要になるケースもあるでしょう。しかし、これらは従業員の生活に大きな影響を与えますので、むやみに命令できるわけではありません。今回は、配置転換、出向、移籍の注意点について解説します。まず、配置転換、出向、移籍それぞれの意味について確認しておきたいと思いま...
1.もたつく鳩山政権鳩山政権が発足して半年も経つのに、いまだにもたついている。「政治とカネ」の問題などが響いて、内閣支持率はついに“危険水域”とされる30%ラインに肉薄するありさまだ。予想を超える低迷と言わざるをえない。このまま推移すれば、民主党は来るべき参院選で惨敗するだろう。それを避けるためには、まずは首相自らのリーダーシップの下、小沢氏の問題をより明らかにしていくべきではないだろうか。それがなければ国民は、なかなか納得できないというのが本音だろう。首...
1.医療安全対策について患者さんの安全について、様々な取組を行なっていることに対して、評価されました。具体的には、院内感染防止に対する対策について、感染症対策について経験豊富な医師や看護師がおり、さらに薬剤師や臨床検査技師も含めた感染症防止対策チームを設置し具体的な活動を行なっている場合に点数が算定できます。また、薬害防止の観点を含め、医薬品についての安全をきちんと情報管理し、必要な措置を講じる体制を有している場合に「医薬品安全性情報等管理体制加算」が新た...
MJSでは、地域のMJSユーザー会計事務所が、経済環境激変下の地域企業が生き残り、着実に成長していけるコンテンツを提供したいという使命感をもっている。これは全く適切な観点であると共感する。その背景から、前回より「経営計画」について取り上げている。ポストバブル経済の中で、古くて実践面では困難極まりないテーマである経営計画をどう取り扱うことがあるべき姿であるか考察を進めたい。(1)全体視野としての現状認識現状認...
・融資交渉を成功させるには事前準備が必要融資は、貸し手の金融機関と借り手の事業者との間で貸し出し条件等の合意を形成するために行われる「交渉事」といえます。この「交渉事だ」という認識が経営者に余りありません。お願い事や約束事と漠然と思っているのか、交渉を成功させるため企画や戦略が考えられることは稀なことです。金融機関に対する新規融資や借り換え、リスケなどの交渉は、顧客開拓営業や仕入先への仕切り条件の交渉などと同じで、成功させるための周到で綿密な準備を必要とし...
増えるブロガー・ツイッターユーザーと危機意識商品・サービスをPRするために広報担当者がブログを書いたり、社長自ら「社長ブログ」を書く企業が多くなっています。インターネットを利用したプロモーションは、企業にとっては欠かせないマーケティングの手法となっていると言えます。ただし、インターネット上のコミュニケーションには「コストをかけず、クチコミを起こすことができる」といういい面がある一方、悪い評判もすぐに広まる、炎上・誹謗中傷などリスクが大きいことも事実です。炎...
1.トヨタよ、お前もか先月号でついに上場廃止になるほどの“低空飛行”となった日本航空について述べたが、今度は同じように日本を代表する企業であるトヨタに大きな問題が発生した。大規模リコール(回収・無償修理)問題が、アメリカで火を噴いたのである。豊田章男社長が米下院の公聴会に呼ばれるなど、異例の事態となった。トヨタといえば、日本のモノづくりのクオリティの高さを身をもって示す存在だったはずだ。そのトヨタがこともあろうに品質問題、しかもクルマにとって最も大事なブレ...