経営研究リポート

MJS税経システム研究所・経営システム研究会の顧問・客員研究員による中小・中堅企業の生産性向上、事業活性化など、経営に関する多彩な各種研究リポートを掲載しています。

1.はじめに 働き方改革が叫ばれる昨今、生産性の向上と、老若男女一人ひとりが輝き長く働く社会を! と言われますが、職場ではメンタルヘルスの不調を訴えて職場から離れる人が増えています。少し前の調査になりますが、労働政策研究・研修機構が2014年に実施した調査(「日本人の就業実態に関する総合調査」)によれば、過去3年以内にメンタルヘルスの不調を感じたことがあると回答した労働者は25.7%となっており、その後職場で...
【サマリー】 前稿では特殊法人の株式公開を視野に入れた株式会社化の一環として検討しているシステム開発について、システム開発における留意事項と現行システムの課題について言及したDDレポート実例を紹介しました。本稿ではその続きとして、新システム移行に向けての提言等に言及します。 3.新システム移行に向けて 3-1 新システム導入の必要性 貴法人は将来、株式会社化の後にIPO(株式公開)を目...
【サマリー】 経済産業省は「キャッシュレス・ビジョン」を2018年4月に公表し、同年7月には産学官からなる「キャッシュレス推進協議会」を設立した。日本の経済基盤強化と成長戦略の重点政策としてキャッシュレス決済比率の向上が打ち出されている。多様なキャッシュレス手段の中で交通費やコンビニ支払いの手段として多くの利用者を持つ「電子マネー」を採り上げる。当レポートは、急速にキャッシュレス化に向かう日本社会を経営の外部環境の変...
【サマリー】 本稿では、財務情報ではなく情報システムに関するDDのレポートを紹介します。公認会計士が実施するDDは財務情報に関連するもののみならず、本稿のように情報システムに関するものがあります。もっとも公認会計士は情報システムの専門家ではないものの、経理に関する情報システム及びその周辺業務の知識については、実務において研鑽を積んでいますので経理に関するシステムについての調査事例は多く存在します。今回のDDの対象組織...
~株式型クラウドファンディングを活用する創業支援~
【サマリー】 ・全国の新設法人数、年間13万社に対し、VCから資本調達した会社は年間1,200社。 ・GoAngel for Startups (GAS)は創業期の企業に身近なファンが株主として出資する。 ・GASと日本政策金融公庫や地域金融機関と連携して創業期の企業に資金を供給。 ・エンジェル税制の要件に合致すれば投資...
先日、国際ジャーナリストの堤未果氏の『日本が売られる』(幻冬舎)を読んだ。規制緩和によって日本の貴重な資産が損なわれたり、海外勢に買い叩かれたりしている現状に警鐘を鳴らす力作である。米中貿易摩擦で世界経済が揺れるなか、自国の利益を守ることへの意識すら乏しい日本、そしてそれを論点として取り上げないマスメディア。この国の先行きが不安でならない。 ○米中貿易戦争さらなる混迷 米政府は5月10日、中国からの輸入品20...
1.はじめに 4月から5月にかけて、痛ましい自動車事故のニュースが相次ぎました。高齢ドライバーの運転免許自主返納の問題や歩道を通行する子供の安全確保の対策など、事故以外の面でも大きな議論となったことは記憶に新しいところです。 業務を行っていく上でも自動車を使用する場面は少なくありません。移動や営業活動はもとより、製品、材料などの搬送、納品といった場面だけでなく、地方では通勤にも必須であり「交通事故」は大きな懸...
本稿の要旨 これまで金融機関の資産査定は金融検査マニュアルに基づいて実施されていました。金融機関の資産査定が大きな岐路にさしかかっています。今回は、従来の資産査定の問題点を洗い出し、今後のあるべき姿を整理します。会計事務所としてどのように関与すべきかについても考察を加えます。 1.資産査定と金融検査マニュアル 事業再生を論じる場合、金融機関の資産査定の問題を避けて通ることはできません。金融機関が行う資...
サマリ 急性期入院医療に関する支払方式であるDPC/PDPSが我が国に導入されて約15年が経ち、DPCの内容もDPC病院の増収策も形が変わってきた。 今回はDPCの係数に焦点を当て、係数を上げ増収に結び付けるための工夫について記述した。 1.DPC基本事項 DPC制度(1日当たりの包括制度)は、平成16年に導入された急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度である。このDPC制度のもとと...
自社が新事業に取り組む際の課題
【サマリー】 ・企業のイノベーションによる新事業は、業績が順調な時に取り組むのがスムーズ ・業績に問題が見え始めてからの新事業は資金面から極めて着手が困難になる ・業績が順調で担保余力が十分でも新事業のための融資は銀行は消極的 ・資金面と人材面で、イノベーション推進の課題を解決することがカギである 前稿では、一般的中小企業が新事業創造のイノベーションに取り...