速くてもミスしない! 公認会計士の仕事術講座

大事なことを見落としてしまう、時間切れになってしまうなど、皆さまが仕事をされる中で何としても回避したい問題はいろいろあるはずです。
筆者はこれまで、向き合うべき課題がいっぱいの監査現場を経験してきました。ミスが許されない、期限厳守などたくさんの課題があるからこそ、それを解決するために様々なツールや仕組みが創り出され、活用されていました。その中から、読者の皆さまの仕事の場で起きている課題解決のためにも役立つものを厳選して紹介していきますので、是非ご活用下さい。

1.はじめに読者の皆様は「実地棚卸」の経験はあるでしょうか。実地棚卸とは、企業が保有する棚卸資産(商品、製品、仕掛品、原材料など)を実際に数えて確かめることを言います。あまり棚卸資産を保有していない企業(例えば、金融業や一部のサービス業)もあれば、多額(あるいは多量)に棚卸資産を保有している企業(製造業、卸売業、小売業など)もあります。棚卸資産を保有していない企業にお勤めの方は実地棚卸を経験する機会はな...
1.はじめに最初に質問です。今、ある企業が「10階建てのビル」と「超軽量のパソコン」を買いました。どちらが固定資産でどちらが棚卸資産でしょうか。経理パーソンのあなたなら、即答できそうな問題でしょうか。今回の「公認会計士のすごい仕事術」は、いつもと違った趣で、この質問の答えを探りつつ、経理の心得を考えてみることにしましょう。2.ケースで考える~資産のB/S計上区分まずは、ある...
1.はじめに現金を実際に数えて確かめる「現金実査」。一見簡単に見える現金実査ですが、実際にはいろいろと留意すべきことがあり、そこには、経理パーソンが押さえておくべき心得が織り込まれているとも言えます。現金実査を題材にしながら、そこから学べる経理の心得を取り上げ、そのうち、
1.はじめに現金を実際に数えて確かめる「現金実査」。一見簡単に見える現金実査ですが、実際にはいろいろと留意すべきことがあり、そこには、経理パーソンが押さえておくべき心得が織り込まれているとも言えます。前回から3回にわたって...
1.はじめに読者の皆様は「現金実査」をご存じでしょうか。「実査」(じっさ)とは、実際に数えて確かめることを言い、現金実査であれば、現金を実際に数えて確かめることを言います。「要は数を数えればいいんでしょ。簡単だ」と思われるかもしれませんが、実際にはいろいろと留意すべきことがあり、そこには、経理パーソンが押さえておくべき心得が織り込まれているとも言えます。今回から3回にわたって、現金実査を題材にしながら、...
1.はじめに前回と今回は、「実在性チェック」を取り上げています。実在性チェックは“あるはずのものが本当にあるのかのチェック”です。そのチェック方法について、経理に関わるシーンに当てはめながら考えてみますので、実在性チェック...
1.はじめに前々回と前回では「網羅性の...
1.はじめに実務上、モレを見つける網羅性のチェックはなかなか難しいもの。そこで、前回と今回の2回にわたって、網羅性チェックの視点について詳しく取り上げています。モレを見つけることの難しさを感じて頂きつつ、それに対処する方法...
1.はじめに新型コロナウイルス感染も一向に終息しそうにありませんが、何らかの症状が出ている場合に、その人がウイルスに感染しているのかをチェックすれば十分かというと、そうではありません。他に感染している人がいないことをチェックすることこそがとても大事です。ただし、他にいないかをチェックすること、つまり確認すべき対象にモレがないかをチェックするのは非常に難しいことです。この「モレているものがないかをチェック...
1.はじめに本連載ではここまで、人の生産性アップにつながる原価管理について考えてきました。「原価管理①」では、人の生産性アップにつながる原価管理の仕組み作りの第一歩として、「実績時間の把握」に絞って話を進めました。「原価管理②~③」では、実績時間を把握した後のステップである、「実績時間の分析」に話を進め、実績時間が多いのか少ないのかを判断するためのモノサシが必要であること、そして、モノサシの一つとして計...