会計研究リポート

MJS税経システム研究所・会計システム研究会の顧問・客員研究員による新会計基準や制度改正等をできるだけわかりやすく解説した各種研究リポートを掲載しています。

2018年11月、RIZAPグループ、2019年3月期通期業績予想、黒字から大幅赤字へ! RIZAPグループの今期業績見通しの大幅下方修正が、話題となっています。同社は、最近急成長を遂げてきた企業ですが、その中心的な経営戦略には、特徴的なものがあります。その経営方針を、会計学的な「負ののれん」の活用という側面から考察してみます。 1.RIZAPグループの沿革 RIZAPグループ(株)は、札幌証券取引所...
-概論(その11)-
1.Smith Travel ResearchのHOST Study 前回は、Smith Travel ResearchのHOST Studyについては、2000年のデータを集計した2001年版にもとづいて概略を説明しました。 少しおさらいをすると、Smith Travel ResearchのHOST Studyによれ...
今回のレポートでは、国際会計基準における非上場株式の公正価値評価について解説します。 1. 非上場株式の取り扱い 金融商品に関する会計処理方法は、日本では企業会計基準委員会において2008年に最終改正された企業会計基準第 10 号「金融商品に関する会計基準」で規定されています(以下、金融商品基準といいます)。また、国際会計基準では、IASBより2014年に完成版が公表されたIFRS&#...
1.部門間取引と振替価格 部門間で生産物(財・サービス)をやり取りする場合、部門業績を正しく測定するために、これを外部取引になぞらえて、生産物の受入部門が供給部門に対して所定の価格を支払う制度が設けられます。これを内部振替価格制度といいます。たとえば、生産部門が製造した製品を販売部門に振り替え、販売部門がこれを外部に販売する形態を採用している会社(これを「職能別部門制組織」(図1)といいます)では、生産部門の売上高が...
はじめに 本レポートでは、平成30年(2018年)3月30日付けで公表された企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」(以下、「収益認識会計基準」)と企業会計基準適用指針第30号「収益認識に関する会計基準の適用指針」(以下、「収益認識適用指針」)に基づいて、新たな収益認識の考え方を説明しています。既に、収益認識会計基準及び収益認識適用指針の内容及び考え方を一通り観てきました。今月のレポートでは、引き続き、収益認...
はじめに 本レポートでは、平成30年(2018年)3月30日付けで公表された企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」(以下、「収益認識会計基準」)と企業会計基準適用指針第30号「収益認識に関する会計基準の適用指針」(以下、「収益認識適用指針」)に基づいて、新たな収益認識の考え方を説明しています。前月までのレポートにおいて、収益認識会計基準及び収益認識適用指針の内容及び考え方を一通り観てきました。今月のレポート...
2018年9月4日付けの日本経済新聞の1面トップに、次のような見出しの記事が掲載されました。 「 国際会計基準 M&A買収額の上乗せ分「のれん」-費用計上検討 」 その記事のポイントは次のとおりです。 ① 国際会計基準(IFRS)を策定する国際会計基準審議会(IASB)が、買収代金のうち相手企業の純資産を超えて支払った「のれん」について、費用計上義務付けの議論を始めると...
これまで、国際会計基準における貸借対照表(財政状態計算書)の表示について、確認してきました。今回からは、損益計算書の表示について、確認していきます。 なお、国際会計基準において財務諸表の表示は、IAS第1号「財務諸表の表示(Presentation of Financial Statements)」において規定されています(以下、IAS1ともいいます(注1))。 6. 損益計算...
1.予算の反機能とエイジェンシー・コスト 予算システムは、ときに、本来の機能ではなく、意図せざる(好ましくない)作用を及ぼすことがあります。予算が人々を目標の達成に駆り立てる圧力手段(pressure device)として利用される場合、予算責任者のストレスを高め、予算に対する敵対的な態度を生むであろうし、動機づけにマイナスの作用を及ぼすでしょう。 参加型の予算編成は、予算を圧力手段と感じる度合いを減...
-概論(その10)-
1.USALIにもとづくベンチマーキング情報 前回は、欧米と日本との「宿泊業の統一会計報告様式」(Uniform System of Accounts for the Lodging Industry: USALI)の利用状況が大きく違っていることについて説明しました。その理由は、ベンチマーキング情報が存在しているか否かによるところが...