会計研究リポート

MJS税経システム研究所・会計システム研究会の顧問・客員研究員による新会計基準や制度改正等をできるだけわかりやすく解説した各種研究リポートを掲載しています。

はじめに 本レポートでは、平成30年(2018年)3月30日付けで公表された企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」(以下、「収益認識会計基準」)と企業会計基準適用指針第30号「収益認識に関する会計基準の適用指針」(以下、「収益認識適用指針」)に基づいて、新たな収益認識の考え方を説明しています。既に、収益認識会計基準及び収益認識適用指針の内容及び考え方や特定の状況または取引における取扱いを一通り観てきました。...
-概論(その13)-
1.USALIの活用状況 欧米のホテルやグローバルに展開するホテル・チェーンの多くは、ニューヨーク市ホテル協会の「宿泊業の統一会計報告様式」(Uniform System of Accounts for the Lodging Industry: USALI)を利用していて、宿泊業の経営に必要な部門別の会計情報はこれにもとづいて作成・...
はじめに 本レポートでは、平成30年(2018年)3月30日付けで公表された企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」(以下、「収益認識会計基準」)と企業会計基準適用指針第30号「収益認識に関する会計基準の適用指針」(以下、「収益認識適用指針」)に基づいて、新たな収益認識の考え方を説明しています。既に、収益認識会計基準及び収益認識適用指針の内容及び考え方を一通り観てきました。今月のレポートでは、引き続き、収益認...
日本商工会議所(日商)の簿記検定試験(日商簿記検定)3級の試験内容が、2019年6月試験より大幅に改正されます。 日商の「簿記検定試験出題区分表」(出題区分表)は、昭和34(1959)年に制定されて以来、今日まで60年近く、日商簿記検定における出題の基本的な指針として大きな役割を果たしてきました。「出題区分表」は、会計基準の設定・改訂および関係法令の制定・改正等を踏まえて、これまでは、その時々で、一部分の出題範囲・内...
-概論(その12)-
1.Smith Travel ResearchのHOST Study 2001版の概要 前回は、Smith Travel ResearchのHOST Studyについては、前々回と前回でも説明していますが、USALIの部門別損益計算書の様式による質問票(Smith Travel Research, 2001, ...
前回のレポートでは、国際会計基準における損益計算書の表示について、1つの計算書で表示する方法と2つの計算書で表示する方法を確認しました。前者はいわゆる1計算書方式、後者は2計算書方式とよばれている方法でした。今回のレポートでは、損益計算書において、日本基準と国際会計基準との間で違いのみられる特別損益について、確認していきます。 なお、国際会計基準において財務諸表の表示は、IAS第1号「財務諸表の表示(Presenta...
1.部門間取引と振替価格(続き) 決定権を部門に委譲した分権的組織のもとでは、価格をベースとする調整が有効になります。そのメカニズムを説明するために、中間製品の振替価格をTとしましょう。Tが与えられると、各部門の利益は次のようになります。 A(qA,T)=TqA-CA(qA)=TqA-5,000-30qA-0.5qA2 (1)式 B(qB,T)=250qB-CB(qB)-TqB=250qB-4...
2018年11月、RIZAPグループ、2019年3月期通期業績予想、黒字から大幅赤字へ! RIZAPグループの今期業績見通しの大幅下方修正が、話題となっています。同社は、最近急成長を遂げてきた企業ですが、その中心的な経営戦略には、特徴的なものがあります。その経営方針を、会計学的な「負ののれん」の活用という側面から考察してみます。 1.RIZAPグループの沿革 RIZAPグループ(株)は、札幌証券取引所...
-概論(その11)-
1.Smith Travel ResearchのHOST Study 前回は、Smith Travel ResearchのHOST Studyについては、2000年のデータを集計した2001年版にもとづいて概略を説明しました。 少しおさらいをすると、Smith Travel ResearchのHOST Studyによれ...
今回のレポートでは、国際会計基準における非上場株式の公正価値評価について解説します。 1. 非上場株式の取り扱い 金融商品に関する会計処理方法は、日本では企業会計基準委員会において2008年に最終改正された企業会計基準第 10 号「金融商品に関する会計基準」で規定されています(以下、金融商品基準といいます)。また、国際会計基準では、IASBより2014年に完成版が公表されたIFRS&#...